【西日本豪雨】 岡山県内の死者の約95%は水死

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西日本豪雨 岡山県内の死者の約95%は水死
2018年7月12日 18時45分豪雨 被害

今回の記録的な豪雨で岡山県内で亡くなった人の死因について、県や警察が調べたところ、およそ95%の人が「水死」または「水死と見られる」ことがわかりました。当時、避難指示は出されていたものの、夜間に川の氾濫などで大量の水が押し寄せたため、高齢者を中心に避難が遅れ、おぼれた人が多かったと見られています。

岡山県内で死亡が確認された人のうち、11日朝までに検視を終えた56人の死因について、県や警察が調べたところ、およそ95%にあたる53人が「水死」または「水死と見られる」ことが関係者への取材でわかりました。

関係者によりますと、53人のうち48人は、川が氾濫して被害が大きかった倉敷市真備町に住んでいて、48人の死因はいずれも「水死」または「水死と見られる」ということです。

また、この48人のうち、およそ77%にあたる37人は、65歳以上の高齢者だということです。

真備町では小田川とその支流の川の堤防などが相次いで決壊して広い範囲が浸水し、国土地理院では最も深いところで4.8メートルほどまで水につかったと推計しています。

当時は今月6日の午後10時40分に大雨の特別警報が倉敷市に発表され、市では避難指示を6日の午後11時45分に真備町の南側の地区に発表したあと、7日の午前1時半に北側の地区にも発表していました。しかし、夜間に川の氾濫などで大量の水が押し寄せたため、高齢者を中心に避難が遅れ、おぼれた人が多かったと見られています。

専門家「難しい高齢者への情報伝達」

災害情報が専門で災害時の心理や行動に詳しい兵庫県立大学の木村玲欧准教授は、「特別警報というのは、命の瀬戸際すでに災害が起きているという情報だが、今回のように夜遅くの発表となってしまったことで、伝えるべき人たちに伝わらなかったのではないか」と指摘したうえで、「特に高齢者は素早い行動が難しいうえ周囲からの情報を積極的に得ることが難しく、こうしたいわゆる”情報弱者”に対して、いち早く避難行動につながる情報を地域ぐるみで伝えていく姿勢が必要だ」と話しています。